紙の通帳のない「インターネット口座」の普及が進む中、大手銀行が紙の通帳を前提にした預金口座やATM(現金自動預払機)など旧来型サービスの見直しを検討している。
預金者の理解を前提に「口座維持手数料」などさまざまな検討を各行が進めている現状を説明した。
やっとここまで来ましたか、と言ったところです。
銀行が口座保持者から手数料を取る時代がすぐそこに
口座維持手数料について、日銀副総裁が発言し、メガバンクが情報発信したのがここ1~2ヶ月以内にあったこと。
そして、今回の、全国銀行協会会長の発言。
参照記事内には、銀行が、通帳・預金口座・ATMのあり方の見直しを検討していて、導入時期を検討しているとあります。
もう、近いうち(数年以内?)に、大きな変化が起こるというのは間違い無さそうです。
銀行は紙の通帳を使う口座を維持するため1口座当たり年間200円の印紙税を国に支払う必要がある。国税庁によると銀行業界全体で平成27年度に負担した税額は約726億円。
このため、三菱東京UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクでは紙の通帳発行を有料化したり、毎年の維持手数料を取ったりといった案が浮上している。
紙の通帳を使う口座を維持するためにはお金がかかり、それを銀行が負担していること。
また、その負担額の合計がこれほどの額になるということ。
こういったことを知っていて銀行に口座を持っている人は、果たしてどれだけいるでしょうか?
少なくても、私(ブログ管理人:五十嵐)は全く知りませんでした。
「銀行が使っている各種システムやセキュリティには、相当なお金がかかっているんだろうなあ」
程度のものでした。
こういったことが分かってくると、ユーザーとしても、口座維持手数料が発生したり、通帳の発行は有料になったりというのは、
当然のことだと思うようになるのではないでしょうか?
自治体によっては、ゴミ袋が有料になったり、レジ袋が有料になったりするのと同じことだと思います。
銀行に置いておくだけで減っていくお金
今までは、預金しておけば、減ることはありませんでした(時間外出金手数料程度)
が、数年後には、預金しておくと、徐々に減っていくようになる日が来るのでしょう。
その時に、減るのが嫌だからと、全額タンス預金をする人は、ほぼいないはずです。
みんながタンス預金をするようになれば、確実に空き巣が増えるので。
また、出先でお金が必要になった時にいちいち家に取りに戻りたくはありません。
なので、減るのを承知で、渋々、銀行に預けることになるのだと思います。
お金持ちや、増やす方法を知っている人は、それまでと変わらず増やしていく。
増やす方法を知らない人や、そういった情報を求めない人は、徐々に、徐々に減っていく。
口座維持手数料は微々たるものではあるでしょうけれど、預金額が減るというストレスが新たに発生するようになるので、精神的にも負担になります。
資産運用を知っている・行っている人とそうでない人で、今までよりも、更に差が広がっていくということになります。
そして、格差拡大を、国や社会システムや資本主義によるものとして、不満をさらに募らせ・・・
ますます、資産運用が人生に与える影響が大きくなっていきます。