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銀行は、お客様のお金を使って収益をあげている
あなたの「退職金」は銀行に狙われているという記事がありました。
仮に1000万円でも投資信託に乗り換えさせることができたらどうなるか。販売手数料が3%として30万円の手数料が入り、かつ代行手数料が年0.7%だったら、7万円がチャリンチャリンと銀行の収益として入ってくる。非常にうまみのあるビジネスなのだ。
銀行は主に、融資や国債の購入等でお客様(預金者)のお金を運用して、利益を出しています。
なので、効率の良い運用が出来ればそれだけ利益が出るため、効率を求めます。
よりリスクが低くてより利益が出る運用をしようとします。当然のことです。
また、融資先が見つからないといった最近の状況から、融資等に回すことが出来ずに、利益を出せずにいるお金もあります。
そういったお金を、お客様が自主的に預金から投資信託に動かしてくれると、利益を出せるお金に変わるため、銀行としては嬉しいわけです。
銀行がお金を動かさなくても、自動的に収益があがることになるので。
さらに、預金ではなくなるので、利息の支払いが不要になるためです。
なので、この記事に書いてあるように、銀行はお客様に、投資信託を積極的に勧めるわけです。
投資信託でお客様のお金が増えても減っても、銀行への預金ではないから、銀行としては痛くも痒くもない。
(銀行として、使えるお金が増えるわけでも減るわけでもないので)
しかも、各種手数料が入ってくるので、銀行としては嬉しい。
だから、銀行は勧めてくるわけです。
お客様のお金の出入りを、銀行は全て把握している
銀行は、お客様の誰がいつどれだけを入金したか、全て把握することが出来ます。
なので、この記事のように、年齢と職業から、退職金が、いつ・いくら入りそうだとかいったことも予測がつきます。
とすれば、まとまった退職金が入金されたら、どんなものを勧めようかと、営業の準備をしているかもしれません。
そして、まとまった額が入金されれば・・・
実例を挙げます。
私(ブログ管理人:五十嵐)の祖父が、某銀行にあるまとまった預金を、銀行内で動かした(投資信託か何かは忘れました)時のことです。
その銀行の支店長が、わざわざ家までご挨拶に来たそうです。
つまり、その銀行にとって多少の利益が出ることを、私の祖父がしたということです。
そうでもなければ、わざわざ支店長が家までお礼に来たりはしないはずですから。
銀行を喜ばせるためにお金を預けたり運用したりするわけではないはず
上の、私の祖父の実例で考えてみます。
この場合は、祖父と銀行の、どちらにとって、より大きなメリットがあったのでしょうか?
詳細はわかりませんが、支店長がわざわざお礼に来るほどのことなので、十中八九、銀行にとってのメリットの方が、(ずっと?)大きかったのだろうと考えられます。
と、ここで。
さて、私たちがお金を預けたり運用したりするのは、誰のためなのか?と考えると、、、
第一に、自分自身のためでありたいとなりますよね。
となると、そもそも、銀行にお金を預けたり、運用の相談をしたりお手伝いをしてもらったりするのは、どれだけ自分たちのためになっているのでしょうか?
家に置いておいたり肌身離さず持ち歩くよりはずっと安全なので、保管先として銀行を使うというのは、アリです。非常に高いメリットになります。額が多ければ多いほど。
では、運用の相談をしたりお手伝いをしてもらったりするのは、自分たちのためになっているのかというと・・・
ここまでに書いてきたことから考えると、銀行は銀行にとってのメリットを優先的に考えるであろうことから、アリとは言えないはずです。
お客様のお金が増えても減っても関係無く、手数料で稼ぐことが出来る。となれば、です。
運用先は、慎重に考えるべき
そうなると、運用を考えた時に、銀行に相談に行くのはどうでしょうか?
あなたのお金が増えること=相談先にとってのメリット であるところを選ぶべきではないでしょうか。
もちろん、銀行がそうだということであれば、相談先に銀行を選ぶのは良いことだと思います。
でも、そうではないのであれば、あなたのお金が増えること=相談先にとってのメリット である金融機関かなにかを、慎重に、探し・見つけることがなにより大事なことだと思いませんか?