サマージャンボはこんなにも超ハイリスク・ローリターン
サマージャンボ宝くじ 当せん本数 大幅増のワケという記事がありました。
売り上げは年々減少し、1994年のピーク時の半数近くになっています。そこで今回は、1等の当せん本数を増やした「ミニ1億円」や「プチ100万円」も同時に発売し、1億円以上の最大当せん本数は去年の1.5倍、100万円以上は去年の7倍と大幅に増やしました。
と記事内にもあるように、年々減少する宝くじの売上へのテコ入れとして、当選金額を増額したり、当選本数を増やしているわけですが・・・
それでも、相変わらず、サマージャンボ宝くじは、以下の通りにこんなにも売れています。
サマージャンボ宝くじの過去6年の実績が載っているこちらのサイトをご覧になるとわかりますが、過去6年で最も売上の少ない平成28年のサマージャンボでさえ、約535億円も売れているということです。
1枚300円計算で、約1億3000万枚も売れていることになります。
今年の売上げ目標は、600億円。2億枚です。
そして、主要(2等以上)当選本数は、2100本。
全て売れた場合の当選割合は、約10万分の1ということになります。
0.001%です・・・
当選確率は、全く現実的ではなく、完全に奇跡としか言いようがありません。
もし、漠然と、サマージャンボ宝くじを買って2等以上を当てようと考えている人がいるとしたら、この数字を教えてあげて、なんという無謀なことを考えていたのかに気付かせてあげたいところです。
少しでも増えたら・・・と考えている人がいたとしたら、3等(3000円):200万本ということで、それでも、当選割合は、100分の1。
- 増える確率:1%
- 減る確率:99%
という、この、宝くじの超ハイリスク・超ローリターンぶりをお伝えしたいところです。
こういった具体的な数字がわかれば、誰も宝くじを買わないのではないでしょうか。
多少なりとも投資を経験したことがある人であれば、こんなにもハイリスクなものには絶対に手を出さないはずです。
もし、多少なりとも、お金が増えたらという考えで宝くじを買う人が多いのだとしたら、宝くじ業界にまんまと踊らされている・・・のかもしれません。
宝くじを買うお金を運用して増やすことに多くの人が気づけば
もし、この宝くじに流れるお金(今年の目標:600億円)が、固い運用方法で、2倍、3倍、5倍、10倍と中長期的に増えていったら・・・
そう考えると、本当に勿体無く思ってしまいます。
宝くじを買う人の半分、いや、1割でもいいので、宝くじの超ハイリスクさに気付き、例えば香港での運用状況のように、増やしていくことを選択してくれれば、その方々の人生もより良くなるでしょうし、日本経済にとってもプラスになるのではないかと思います。