貯蓄に励む現役世代が貯金地獄に陥っている
「独身女子」が陥る「貯金地獄」というワナという記事がありました。
20代で1300万円もあるとは本当に驚きですが、悩みは「とにかく老後が不安で、時々考えすぎて夜も眠れなくなる」と言います。ニュースや雑誌などで「老後は1億円必要」という文字を目にするたびに、「もっともっと貯蓄しなくては」と焦るのだそうです。もうこうなると、プチ「貯金地獄」といえるのではないでしょうか?
と記事内にある通り、現役世代の、将来不安の増加による貯蓄への力点の増加は、ハッキリとデータに出ています。
確かに、日々のお金や経済系のニュースではマイナス要素のものが少なくなく、見通しが悪く不透明で明るい話題の無い日本の将来に対する不安は、誰もが持っています。
そして、その対策として貯蓄に励むことを考えるのでしょうが、ここには大きな問題があります。
老後のために現役時代を犠牲にする
老後資金が不足するからと、老後資金のために余剰金をひたすら貯蓄に回すと、大きな問題にぶつかります。
お金を全く使えなくなるということです。
仮に、老後資金が1億円必要だとすると、少しでも早く1億円貯めなければ、万が一老後までに1億円貯まらなかった場合には貧乏老後・老後破産が待っているからと、少しでも早く1億円を貯めるために、生活費以外はひたすら貯蓄に回すことを考えます。
1億円を現役時代に貯めるとなると、250万円✕40年=1億円 といった計算になります。
・・・これは果たして実現可能な数字でしょうか?
年に250万円を貯め続けることが出来る人は、一体どれだけいるのでしょうか?
そんな数字はほとんどの人にとって非現実的な数字なので、だからこそ、「1億円は無理でも、少しでも貯めなきゃ!」と考えるとしたら・・・
生活費を少しでも切り詰めて、貯蓄に回すことまで考えるかもしれません。
出費を減らすために、食費を切り詰め、服も買わず、遊びにも行かず。
収入を増やすために、給料を増やすために資格を取ったり、副業をしたり。
ひたすらお金を稼ぐことについて考え、お金のかかることは極力避ける日々を過ごすことになります。
全ては、老後資金のため・・・
そんな日々は、果たして楽しいでしょうか?そんな日々を生きたいと思うでしょうか?
どう考えても、老後のために、現役時代を、若い時間を、犠牲にすることになってしまいます。
それで構わない人は、老後のために現役時代をお金に変えていけば良いと思います。
ですが、あなたは、そんなことは絶対に嫌なはずです。私(ブログ管理人:五十嵐)も、絶対に嫌です。
なので、現役時代を楽しみつつ、老後資金も貯めて老後は悠々自適の生活をすることを考えます。
ある程度お金を使いながら、貯蓄を増やすことを考えます。
お金を増やして増えた分の一部を使う
お金を使いながら貯蓄を増やすにはどうすれば良いのか?
その回答の1つが、お金を増やして増えた分の一部を使うということです。
年に70万円増やし、20万円使い、50万円残すことを40年続けると、2000万円貯まります。
老後に2000万円では1億円には全く届いていませんが、2000万円を増やしつつ増えた分を使うことで、1億円も貯める必要がなくなります。
例えば、このブログのコンテンツの1つである、香港での運用状況。
過去3年の平均は20%以上ですが、これを参考に、平均年利20%、元金100万円で、毎月5万円を積み立てるとします。
すると、以下の通りになります。
※画像をクリックで拡大します
これであれば、2年目からは毎年50万円ずつ使っても、25~30年後には1億円貯まっていることになります。
「平均年利20%」が非現実的だと仰るかもしれませんが、この3~4年で実際にそういった結果が出ているので、非現実的でもなんでもありません。
ただ単に日本の預金利率が極端に低いということだけであって、世界に目を向けるとこういった話はあります(投資なので、リスクも伴いますが)。
お金は増やして使い、有意義で楽しい人生を
お金は、使わないと意味がありません。
誰もがお金を使わないと、経済が成り立ちません。
企業は潰れ、物が出回らなくなり、日本経済は衰退していきます。
なので、ある程度はお金を使っていく必要があります。
とはいえ、お金を使うことに不安が伴うので、財布の紐は固く、貯蓄に励む。
そこで、不安無くある程度お金を使えるようにするための1つの手段として、増やす、となります。
お金を増やし、増えた分の一部を使うことで、日本経済を成り立たせ、現役時代を犠牲にすること無く楽しみ、老後にも備える。
独身女性に限らず、全ての世代が、貯金地獄に陥ることの無い人生を送る、もしくは、その大きな可能性を得られるようになります。
であれば、あなたは、どちらの人生を選びますか?そのためになにをしますか?